詩人:望月 ゆき
気がつくときみは魚になってしまっていたのでずっときみを知っていたのにはじめて見たような気さえした望遠鏡をのぞくといつも波がよせては砕け飛び散るセロハン越しにそれは琥珀となりバラバラとふるもう ぼくはイソバナでほんのときどききみの胸びれがかすめゆくばかり。