詩人:大示
一枚の写真の中笑っている僕がいるこの時の笑顔が偽物だったのか本物だったのかそんなことは今となっては、わからないけれど『本物だったら、いいな』と僕自身がそう呟けるようになったからほんの少しだけマシになった気がしたよその時の一瞬の感覚の記憶なんてあやふやで自分の都合のいいように黒く塗り替えてしまっているならもう一度、周りをよく見て白紙に戻すことだってできるそれは僕にしかできない大切な仕事だ