詩人:望月 ゆき
前も後ろも音はなく深く深く までたどりつきそうになる手や足や髪の一本一本が光る砂を撒き散らしてもまぼろしの忘れたように見えることと忘れたこととはちがった気づかない合図もしかたのないこと。とはいえあなただけは深く深い場所で手招きをしても夜光虫の舞。知ってか知らずか