詩人:どるとる
何も見えないよ
暗い海を照らす灯台の光だけがともる世界で
手探りで
明日へとつづくドアを開ける
ここから君に
手を振る僕の影が
見えるかい?
光の加減で
ゆがんで見える影も
君になら僕だと
わかるだろう?
僕も君の影が
見えてるから
離れ離れの日々
さみしさが募ります
それでも心は離れないままひとつさ
君を照らす月明かりよ
どうか君の切ない夜を優しく照らして
君に照りつける陽射しよ
どうか君の凍てついた心をあたためて
春が来たら
また会いに行くよ
君の心にも春風が吹くように
願っているよ
僕が春風になるよ
近いうち吹いていくよ
桜色の季節まで。