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詩人:きよたか
情けない自分に嫌気がさして
しまい込んだ全てが、溢れてしまいそうになる。
なにもかもに背を向けて、歩き続けてきた
「これでいいんだ」
どこかの誰かに言い訳をした。
いつもそうして
目の前に壁が立ちふさがって
初めて気付いて
途方に暮れて。
振り返って見えたスタート地点が
もう霞んでよく見えない程に、遠い。
誰かの所為にしたくて
なにもかも捨ててしまいたくて
「全部、夢だったらいいのに」と
僕は目隠しをして、立ち尽くした。
なにも変わらないと分かってるのに
全て変えたいと思ってるのに
なにもしない自分が情けなくて
しまい込んだ全てが、溢れだして。
なくなって。
なんだかもう、
僕がいなくなった。