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[22821] 嫌いな空

詩人:ミチル

僕は知らなかった
こんな空があったなんて

高層ビルの飛行機の赤点灯
に見とれていたから 

星って存在
も忘れてしまうような
色のない空

まるで絵の具を落とすために
くすませた水のような色だ
グレー?じゃなくてネズミ色
そこに人工光があって

そう、星なんて存在も忘れてしまう

僕は小学生の時、絵の具でくすんだ水
を背景に使うことを誰かに教えていた
先生とその時のことを思い出した

時に、絵の背景にはいいかも知れない

でも、僕はあの空は嫌いだ

飛行機の光と高層ビルの赤点灯だけが
僕を僕の世界に連れていってくれる

あんな、空があったなんて
僕は知らなかった

2004/12/11 (Sat)
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