詩人:楓琳
あのときの
私の言葉が
あなたを傷付けたのだろうか
何気なく
何の気なしに
私が投げかけた言葉が
私の知らないうちに
あなたをじわじわと
追い詰めていたのだろうか
それならば
私はどうすれば良いのだろうか
謝っても
あなたは困ったように笑うだけだ
気にしないでと笑うだけだ
何も解決しない
あなたの気持ちになろうとしても
完全に
人の気持ちを理解することなんて
きっと誰にもできない
それならば
愛してみようか
あなたを愛しいと思うこの気持ちを
大切に持ち続けてみようか
自分勝手に押しつけるのではなく
ただ持ち続けてみようか
そうすれば
完全にあなたの気持ちを
理解することは出来なくても
そのこころに寄り添うことは
できるだろうか