詩人:凜一
ふたり手をつないで歩く時は
危なっかしい君を
僕が支えているんだと思ってた
けれども
手を離してみれば
なんだか上手く歩けないのは
実は僕の方で
支えてくれてた
スキマだらけの道を
照らしてくれていた
そんなことにも気付けなかったから
僕は一人になったのかな
懐かしむ余裕なんかなくて
こぼれてくるのは
「会いたい」の一言ばかり
意地をはって大股であるくけれど
隣はいつだって
君一人分あけてあるよ
帰ってきて
今度は僕がちゃんと支えるから
もう一度
手をつないで
2006/03/10 (Fri)