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[30430] 独り

詩人:詩奈

悲しみを知りたくない僕は

誰かとの繋がりを何かと勘違いして

雨の粒に隠した



向き合わずに

忘れたふりして逃げる僕はやっぱり


どこかで自分を信じることさえも

できずにいるのかもしれない




いつになっても止まない低い雨音は

冬の名残のようで

僕に孤独を見せ付ける



いつだって人は独りで

だけどだから手を伸ばすのかもしれない



でも僕は

掴んでも涙に混じった雨の滴が手からすり抜けるのを


“独り”の意味だと


ぼんやりと解釈した



2005/03/25 (Fri)
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