悲しみを知りたくない僕は誰かとの繋がりを何かと勘違いして雨の粒に隠した向き合わずに忘れたふりして逃げる僕はやっぱりどこかで自分を信じることさえもできずにいるのかもしれないいつになっても止まない低い雨音は冬の名残のようで僕に孤独を見せ付けるいつだって人は独りでだけどだから手を伸ばすのかもしれないでも僕は掴んでも涙に混じった雨の滴が手からすり抜けるのを“独り”の意味だとぼんやりと解釈した
[前頁] [詩奈の部屋] [次頁]