詩人:あいく
アメリカの映画なんかでよく
サボテンに飛び込む男の
たとえ話なんかあるけど
「そいつは屋根の上からサボテンめがけて
飛び降りたのさ
もちろんそいつは大怪我して病院行きさ
だからそいつにきいたのさ
なんでそんな馬鹿な真似したんだって
そしたらそいつはこう言ったんだ
『その時はそれで良いと思った』
てね」
あれがすごく好きで
『その時はそれで良いと思った』
って言葉にすごくシビレル
ビリーザキッドとか
明日に向かって撃てとか
ボニー&クライドとか
なんか挙げたらキリ無いけど
この辺の映画の感覚
一見どうしょうもなく
刹那的に見えるけど
本当は果てしなく
未来や夢を思ってて
いま飛び込まなければ
その先は何も無い
そんな一途な思いが
良いのかも
日本の諺の
「清水の舞台から飛び降りる」
とはニュアンスがちがってて
恐ろしく馬鹿っぽいんだけど
煌めきのようなものを感じる
これが若さだけがなせる業でないと信じたい
後半年ほどで三十路迎える私です