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詩人:チェシャ猫
そう、ボクの目線のちょっとだけ下
そこになびくキミの髪からは
そっと優しい花のかほりが漂っていて
今でもそのにほいがするたび
キミではないかと振り返る
キミはそっと舐めた人差し指を僕の前にかざし
今日は北から風が吹いてるねって
突然そんなことを言う
今でもボクは
真似してそっと指をかざす
本日はミナミカゼなり
突然ほほにチュッとキスし
いたずらにギュッと抱きしめる
優しすぎるキミの温もりが
あの頃のボクには少し痛くて
今にもどこかに飛んで行ってしまいそうなキミを
痛いくらいに抱きしめた
またこの道を歩いていこう
今度は一人だけで
またいつかキミに出会えるだろう
その時にはまた微笑みかけれるように
今はまたそっと指をかざそう
本日はキタカゼなり・・・