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チェシャ猫の部屋


[25] いたずらにギュッと抱きしめる
詩人:チェシャ猫 [投票][編集]

そう、ボクの目線のちょっとだけ下
そこになびくキミの髪からは
そっと優しい花のかほりが漂っていて
今でもそのにほいがするたび
キミではないかと振り返る

キミはそっと舐めた人差し指を僕の前にかざし
今日は北から風が吹いてるねって
突然そんなことを言う

今でもボクは
真似してそっと指をかざす
本日はミナミカゼなり

突然ほほにチュッとキスし
いたずらにギュッと抱きしめる

優しすぎるキミの温もりが
あの頃のボクには少し痛くて
今にもどこかに飛んで行ってしまいそうなキミを
痛いくらいに抱きしめた

またこの道を歩いていこう
今度は一人だけで
またいつかキミに出会えるだろう
その時にはまた微笑みかけれるように

今はまたそっと指をかざそう

本日はキタカゼなり・・・

2003/11/17 (Mon)

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