詩人:BattlE HearT
また一人ぼっちだよ。世界にはこんなに人がいるのにね。君もかい?見上げた月に話かけた。梅雨の生暖かい風がやけに冷たく感じる。これが運命ならば期待なんかさせずにそう言って欲しかった。本当は寂しくていつも星を掴むように手を伸ばしてた。わかってた。届かないって。それでも掴んだ気がした暖かい手は煙のように消えた。君も僕を一人ぼっちにするんだね。空に浮いた分厚い雲を見上げて諦めたように笑った。