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詩人:JAM
導いたのは私
手を握った
背もたれをちょっと倒した
ひじ掛けをどかして
あなたの胸に寄りかかる
あなたは愛しそうに優しく頭をなで
肩を抱き
私があなたを見上げると
あなたからキスをした
加速していくあなたの速度
私は応えた
それでいいんだ
これでいいんだ
だから"いいよ"って
ほっぺにもキスをした
おでこにもした
あなたを導くように
もっともっともっともっと
"私を壊して"
それで私はあなただけのものに
これで私はあなただけを好きに
なれれば良かった
あの時の私は
まさしく
"fake"だった気がしてならない
心臓の音
聞こえない
私の声も
あなたを加速させるためだけに
あなたでいっぱいになるために
でも
違うの
違ったの
彼だったら
きっと違う風にするんだろう
って
思ってしまった
加速した
"もっともっともっと!!"
私から彼を
もう
苦しすぎて切なすぎて
涙さえ出てこない
後悔をした
あなたには何も言えなかったけど
私は
あなたを利用してしまった
あなたが大好きだから
彼のことぐらい
忘れれるかと思ったのに
あり得なかった
それでいい
これでいいんだ
そう思ったのに
ごめんなさいって謝るのは
あなたに失礼だから
苦しすぎた
切なすぎた
私達