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詩人:さらら
詩のなかに君は居て
君の中に詩は在って
時折 花道 降る雨
傘 君の心の背を隠し
あの季節 飛ばした傘
その風と比例はしなかった
夢の風と共に激しく降る春の雨
いつしか忘れ雪に変わり
夏の入り口で
バーチャル化した夢のなかの光合成
バーチャル化した光合成のなか
生じた夢
そこで“育む条件に
夢では足りないんだ
発育不全みたく
そう返事が来たように
雨打つ音
傘を閉じた君の青空
虹
眺める 言の葉の仕草
こちらを振り向いた時
僕は 列車に乗っていた
毎回
毎年
悲しみなから逃れるように
悲しみを別の道へ変える
旅を