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[63177] 永遠なる黒イズム

詩人:地獄椅子

詩は刹那。
悲しみは永遠。

詩は刹那。
悲しみは永遠。


ただ生まれてきた悲しみにむせび泣き。
ただ生きているおかしみにすすり泣く。

卑しさと賤しさに、癒しを貪るいやらしさ。

都合良くドロドロの感情から目を逸らし、楽な方へ逃げたがる卑怯さ。


満足と愛撫。
商売と欺瞞。


貴女が笑ってくれて、貴女が抱き締めた後に、残るのは寂しさと虚しさだけ。
満ち潮から引き潮へ―。
傷だらけで悩みに溢れた心と体。

時代は閉塞し、キレイゴトに隠された、己の汚さ。
疑うことだけ学んだこの十数年。
亡者の列。
物質と精神。
文明は人間を獣にする。


この手にある未来の暗澹たる退廃に、刹那を詩うしかなくなるのさ。

肥大化するエゴイズム。
我が身の可愛さに、無害で当たり障りないものだけ、愛と呼ぶ。


嫌悪感、嫌悪感、嫌悪感。
軽蔑と嘔吐と拒絶。

厚みも深みも重みも寛さもない言葉の羅列!人格の露呈!


研磨と修練が人を大きくする。
困難の中でこそ魂は育つ。
栄養分のない土壌では、ひ弱な花しか咲かないさ。
余力を残して死ぬなんて出来ないさ!
無力だか全力で生きるだけ!
無秩序の中心で反旗を翻すクーデター。
誰か一人でも救えるようにとデモンストレーション。
泣いて笑って全存在を賭する我がジハード。


黒く輝く。
あれは俺の星。
誰にも見えない一等星。


詩は永遠に。
枯れずに咲く花のように。

2006/01/14 (Sat)
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