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詩人:山崎 登重雄
火をつけて 吐き出して
灰が落ちていくような 恋
合法の落とし穴 理性の名の下に
あなたの胸の内 ためらいもなく
火をつけられた 吐き出すほどに
落ちて行くわたし 恋なんて
紙切れに縛られて 理性なんて
あなたをこの手で 破いてみたい
手のひらから 紙片が舞い散る
枯葉より渇いた 無音の世界
風に舞いながら 飛びたてれば
行き着く先もあるのだろうけど
火をつけて ほんの暫くの間だけ
何も考えたくない時間が欲しい
合法の落とし穴 分かっているから
チェーンスモーキン あなたを切らさない
握りつぶした空き箱の数だけ
揉み消した吸殻の夥しい呪縛が
くすぶり続けてる あいまいな残り香で