詩人:さきネコ
綺麗に飾り付けされた迷路で
迷い続けるのもアリかなって
いつのまにか塞がった出口に
気づかないフリをして
たくさん鍵を作って
扉を探して歩きながら
なんとなく頭の上を見上げたら
空は開けているみたいだね
鈴の音 来た道に落としながら
気分に任せて進んでいくよ
シャリン シャリン 曲がり角から
何か出てこないか期待しながら
時間の流れに触れることなく
私の時間は流れていこう
風がページをめくるのを急かしても
私の物語は終わりを急ぐことなく
空の色が少しずつ変わっていく
鈴の音が少しずつ薄れてく
そろそろ眠ってしまおうかな
明日もこのまま 迷路もそのまま