詩人:まとりょ〜鹿
アタシ馬鹿なの、文句あるかしら?
女の汐らしさを演出なんて御免だから
啖呵を切って貴方の胸ぐら掴んで走ったの
引っ張り廻されて御免なのは俺だよって?
多分それは正解ね。
アタシ馬鹿だからこんな方法じゃなきゃ前進する術がないのよ。
失敗ばかりを産み出しては捨ててきた罰を受けるわ
槍でも雷でも降ったらいいのよ
言っておくけど自暴自棄じゃないわよ
だって人生は
進むか止まるかしか許されない時の地盤
馬鹿を承知で失敗ばかりの道を滑走させてね。
もちろん貴方も無理矢理道連れよ、寂しいもん。
巻いた因果の種は天高く伸びて見下ろしてくるわよ
さぁ責任持って戒めながら笑いながら泣きながら始末しましょ
早くテメェで巻いた種を始末しろって?
多分それは正論よ。
ただね、アタシ馬鹿だから
“また転ぶのが痛くて怖い”って
まだまだすくんで先を目指して走れないのよ。
貴方をこんな風に引き摺ってきた理由わかる?
その辺は賢い貴方でも無知な子供みたいだよね。
今は一緒に足踏みしましょ
一緒に長距離人生進んで行くなら
ウォームアップは大事でしょ?
巻き込んでゴメンネ。でも馬鹿だから気持ちに素直になりたい。
時の地盤を踏みしめ
足の運びを軽やかに