詩人:山崎 登重雄
人の明かりの中じゃ
見えないんだよ
ときには文明を遠ざけて
寝転がる大地
僕が生きてきた中じゃ
いちばんのプラネタリウム
母校のグランド
独り占めした天球儀
たくさんの星たちと
子供たちが踏みならした場所で
サンドイッチの具みたいに
きちんと挟まって動けずに
見開いたまま眺めてる満天の星
瞬きを許さない
両手いっぱいに抱きしめても
零れてくからもう一度
手を伸ばして掴んでみても
届く訳ないってわかっていても
掴まえたいんだ
想いのままに何度でも
誰も
知らなくていいから
2009/10/24 (Sat)