詩人:フィリップ
私の知らない空が虹を抱いてやってきた明日という日はまた明日に延ばされてしまって私は未だに朝焼けを見ていないいつか異国の浜辺から青空を通して日本を見たい、と言っていた君の足跡を追うためにシンガポールの浜辺から僕はナイフで異国の情緒を切り分けているタバコをくゆらせ汚れた窓を拭いてみたうろ覚えの街に沈んでいく空は私の知らない色をしていた