詩人:ユズル
真っ白な 画用紙に
空の青が 溢れてる
優しく 「嘘」が微笑んだ
綺麗だなあ って
明るい光を 見上げすぎて
見失った 「本当」のしっぽ
たとえ 真っ黒だろうと
それがわたしなら そう塗りたかった
今なら そう思えるのに
もうわからないよって
それだけが 本当だろうか
白く 真っ白く 戻すことだって
もうできない 今 立ち止まって
選ぶ色も 筆の軌道も
わたしではない わたしが
いろんなものと出会う
関係をつなぐ
わたしで 出会いたかった
わたしと つなぎたい
たとえ真っ黒だろうと
それがわたしなら
隠さないであげればよかった
ひとかけらでもいいから 今は
わたしを 見つけたい
綺麗な青を 捨てても
ひとかけら 見つけたい