詩人:甘味亭 真朱麻呂
せつない気持ちだけを残したまま
僕の土砂降りの恋は転がり落ちてゆく
傘を差しても雨は傘を突き抜けて
少しの穴からも入り込んで僕をぬらそうとさえする
とても憎いな
心がときに悲しい気持ちで満たされて
喜びの入る隙なんてなくなる日もある
そんなとき
どうすればいい
どうすればよかった?
君をなくして
あとで説いても
冷たい雨は降り止むこともなく降り続く
傘の花 咲き乱れて
いろんな色の傘の花に街が埋め尽くされ
どこか綺麗な景色
そう思えればまだ幸せ
悲しみの底に落ち着いて
和んでいる暇はないよ
さあ 扉を開けて飛び出すよ
新しい明日へ
誰かとともに
まばゆい明日へ。