詩人:あいる
見てみろよあの流れ星
不粋な願いは唱えるまえに瞼の裏で滲む胞子
痒いところに手が届く
そんな家電は必要なくて
ボクの問いかけに今日も
首を横に振る扇風機
夏の真ん中で
夜に咲く向日葵に見えた
少年は大志を抱くまえに
なんとなく傷ついて大人になるんだ
バラのトゲは身を守るためなのかな
違うよ、それでも抱き締めてくれるのを待ってるんだ
入道雲何に見える?
穏やかな水蒸気
放物線を描いて描いた
やり残したことはないかな
早くなる日暮れ
微炭酸な週末
2分半進んでる時計
逆光に補正はいらないよ
残像に恋する熱帯夜
季節に置いていかれて
明滅するディスプレイ
やり残したことを思い出して君に君に君に
願うんじゃなくて迎え撃て首降りはやめて
光に向かって