詩人:山崎 登重雄
凍える神のいる季節 赤い果実の物語挑みし騎士のその目には 柵も果実も見えませぬ真の愛も宝珠の智慧も 言葉に詠むは容易き術かつて耳にし古は 女神の悲恋の物語虹を紡いでいた時に 名も無き騎士に恋をした虹の一色ほほを染め 赤い果実になったとか嘆く神々は騎士の身を 数多の御名に散りばめた赤い果実が熟す時 きっと愛しき騎士のため御名を集めて寄り添いて 成就を願い詩うのか我が身に届いたこの詩も 女神の願い騎士の夢