詩人:遥 カズナ
堕ちていく星の瞬
長年の技術職
中途半端以上にできるから
加齢で間抜けな素行があつても
手荒には扱えないらしい
少し向こう
誰かと誰かの会話が
自分の陰口ではなくても
さんざめく
紆余曲折
いい映画には
いい音楽がある
吐いた嘔吐物
泣いて
感謝
「洗濯物が沢山あるの
わかる」
「じゃあ、一緒に干すよ」
「毎日あるのよ」
「じゃあ、出来るだけ
毎日一緒に干そう」
室内干し
除湿機
でんぐり返り
訝しんでも
まだ死にたい根拠が
ない
でも
さんざめきたい
2020/06/07 (Sun)