詩人:たかし ふゆ
薬指が光って見える出先から戻った直後の茶の間寝転がる妻の指先を眺めながら身を二つにしたことを実感する振り向いた妻の飾らない視線パスタの周りに蒔いたシナモンの香りリングの内側に彫られた、他愛もない言葉