詩人:亜子
願いを賭けそびれた星屑が落ちる間に1秒は過ぎてあの人をのせた車が走り去る間に10分は過ぎて紫陽花をゆくカタツムリの歩幅の間に1時間は過ぎて初恋を追いかけるように1日は過ぎて思い出したように1年を拾いあげるそこで見つけた忘れ物と抱きしめていた宝物どちらも貪欲に執着し静かな覚悟の谷間に後悔を投げ捨ててたったひとつだけでも差し出せる自慢の品を丁寧にしまってから雨上がり大地が起き上がる空の下君と会いたい