詩人:あいく
久しぶりに
実家に帰った
猫が寄って来るので
撫でてやると
毛の間から
白い粉が
あとからあとから
湧いて出てくる
おそらくはフケ
「お母ん!!
ちゃんと猫の毛
すいたれや」
「あんたがもっと
マメに帰ってきて
撫でたったらええねん」
ワシがつれて来た
猫ちやうやんけ
姉ちゃんの猫やないか
と言いたかったが
言ってもしょうがないので
とりあえず
白い粉が出なくなるまで
猫を撫でつづけた
十数年そこらしか
生きていない猫のくせ
私より年寄りなのだから
しょうがない
おかげで手は
猫臭くなった。。。
2005/11/15 (Tue)