詩人:猫の影
苦しい恋だとわかって僕は君に恋をした
苦しくて苦しくて毎晩毎晩狂ってしまいそうで
君を好きになればなるほどに
君は遠くへ行ってしまうような気がして
でも気持ちは抑え切れなくて
君に逢うたび唇かみ締める日々が続いていて
僕には遠くから君の横顔見つめることしかできなくて
遠い高い丘の花を摘みに行くような
無謀で身の程知らずで叶うことのない遥かな君
ああ誰か僕をあの丘の上まで運んでいってくれないか
ここに帰ってこれなくたっていい
君がそばにいてくれるのなら
2006/11/14 (Tue)