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詩人:どるとる
たったひとつの答えを導き出すために
いくつもの試行錯誤の果てに希望を抱いている
赤道をこえて
海峡をこえて
野山をこえて
たどり着いた朝に
飲み干す珈琲はエスプレッソ
地平線を目指す具合に終わらない旅は続く
バックパッカーを気取って 日々四苦八苦して
命燃え尽きるまでのおよそ百年間の中を駆け巡る
僕は地平線バックパッカー
吐き気がするほどの灼熱の砂漠も
どこまでも広がる津軽海峡の荒波も
同じように 僕の人生とリンクしてるよ
僕は地平線バックパッカー
誰もが地平線バックパッカー
わずかな賃金を餌に
今日も命をすり減らし残り時間に慌ててるよ
たったひとつの答えを導き出すために。