詩人:soul
茹だる暑さに溶かされた君の放った言葉のいくつかが形を失くしてまるで蜃気楼手を伸ばせないまま手に掴めないまま夕立に流れて消えたのは一昨日の事空色が青から赤へまだ何も無い世界は暮れる目の奥に焼きついた忘れたくないその風景を飲み込むように夜はただ静かに通り過ぎていく夢を見たのは昨日の事君が通り過ぎた後の涙今は聞こえないふり聞こえないふりをしたままで思い出す日々のそれぞれをかき消してしまう雨心変わりはこの雨のせいにして