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詩人:いもけんぴ佐藤ロビンソン
消えていったはずのきみの寝息が
遠く山々を越えて
ぼくの背中にたどり着く
耐えかねたぼくはひざまずいて
どうかこれ以上の
幸せなんて訪れませんようにと願った
本物よりも綺麗な星空を
見下ろしながら誓った
愛はいまもぼくたちの胸に
確かにあるんだよ、ほら、
耳をすませば
涙の流れる音さえ聞こえるんだ
地球の輪郭をなぞって
やがて夜は朝になって
きみのリズムは
少しずつ穏やかになっていくんだろう
耐えかねたぼくはひざまずいて
きみがぼく以上に
安らかな眠りにつけますようにと願った