詩人:赤坂 菜葉
時代の波に乗れない潜水士今更海には戻れないのに子宮の息苦しさを懐かしむ光の届かぬ深海でガラスの破片さながら感覚だけ研ぎ澄まし救い求める胸ヒレパタパタ扇いでも端目にはバイバイと手を振る様に映って助けていいのか半信半魚内圧だけで自爆するから共に浮上するのは救助活動ではなく殺害行為に等しい死は生の翻訳語だと律儀な逐語訳で解ったつもりになって酸欠のDiverはしたり顔したり藤原のかまたり