詩人:剛田奇作
ゲートボールをしているお年寄りを見て安らぎながら
ペットボトルのお茶を飲む
あっちのベンチでは主婦たちがたむろして ペチャリクチャリと話してる
(私も主婦だが)あんまり見ないようにする
変質者と勘違いされたらやだし
私は公園で見る空が好きで
よくブランコをこぐ
「あのね、こないだあっちまで靴とばしたよ」
男のコが寄ってくる
一緒になんとなく地面に絵を書いてると子供がさらに寄ってくる
「前回り、できるよ、みてみて」女の子に手を引かれる
しだいに子供に混じって普通に遊んでしまう
主婦に
「すみませんね、うちの子が」
なんて言われ 一瞬意味が解らないが、我にかえる
本気で遊んでただけなんで…とは言えず
「あ、はい。大丈夫です」なんて 意味不明な事をいったりして
せっかく楽しんでんのに邪魔すんなよ
とか素で思っちゃって
普通に子供と3時間くらい遊んでしまう
気付いたら夕飯の買い物いってなくて
弁当屋に寄って帰る
冒険の余韻に浸りながら
また、やってしまったわ