詩人:あかつき
言い出しかけた言葉を
飲み込んで
かたくとざした瞳
飛び出しそうな
真っ白い鳥を
理由をつけて見送った
言い訳を探しはじめる
それこそ出口のない迷路
運命やさだめと
ただ言い聞かせながら
毎日がこぼれてく
僕にあとなにがある?
逃げ出した過去
投げ出した未来
後悔はいまだ消えない
どうしても
忘れられない幻影に
うなされて眠る夜
もうだめと
匙を投げ出したのは
まぎれもなく僕自身
繋がれない理由
愛されない因果
それはぜんぶ僕のなか
ぬぐいきれない逃亡癖
2009/09/19 (Sat)