詩人:どるとる
悲しくないなんて まるで嘘で 本当はひとりじゃ さびしくてさびしくて 死んでしまいたくなる
いやに冷たい世間の風に吹かれて 人を信じることさえもできなくなってしまった
人を疑ってばかりいても 誰も愛せない
だけど裏切られすぎて 疑心暗鬼の二十代
夢やロマンなんて この世の中には安易に期待しちゃいけないと僕は思うんだよ 若くして捨てた希望送り火のようにため息に見送られて
もういっそ僕がここに生きていることも全て嘘ならば どんなにいいだろうと思った夜 酒は涙の味がした
空に浮かぶ満月が美しすぎた
ハッピーですか?
あなたはハッピーですか?
僕は嘘をついて
頷いた
魔の青春時代。