詩人:あいる
缶コーヒーの缶は
頑なに硬くあれ
規則正しくビート刻む
駅は高架下
ぶれないのが1番と
柳の木は風にのりにノル
何かに急かされる
人混みと逆に流れる回游魚
鼓動に併せリズムキープ
like a like a
まるでまるで
真似事は沢山だ
言葉に生かされてる気はしないけど
言葉を生かしてる気もないよ
音の旋律はいつだって
柔和に鋭利に
耳と心を蹂躙してくる
へたっぴでいいから
君の声でぶち壊して
もしくは何も言わないで
ボクをもっと迷わせて
蹴りあげた缶は
気持ちよく音を鳴らすよ
2019/09/03 (Tue)