詩人:スリーピーな奴
抱きしめてはなさないよ
終わるまできみは
最高の果実
こわれるくらいに抱きしめる
欲望が完全にきみのなかへ弾けて出ていくまで
妖艶さがいけない
その声がいけない
肌の弾力がいけない
揺らして揺らして
けして止めないよ
最高のひととき
最後のそのときまで
きみがぼくの一番大切なもの
手がはなれたとき
欲望は消えて
妖艶な天使もいなくなるんだ
それを知ってても
止められないよ
止まらないよ
きみがあまりにぼくを惑わすから
ぼくがあまりに快楽を知りすぎたから
2014/07/14 (Mon)