詩人:山羊
表通りは か細い雨に濡れている
光りが灯れば 幻想的な色合いを見せる
私は ここで動けずに 愚者の体たらく
あの光りのパレードを抜けたなら
どんな場所に行けるのかな?
ずっと一緒にいると言った君は
この霧雨の向こうで 知らない誰かに微笑んで
二人で 見ていた幻は きっと本当に幻だった
このか細い光りは あの頃の二人を繋いでた脆い光り
何度も幻惑を見せるこの霧雨に
何度も君を見ようとするけれど
それは 本当の君では無く
あぁ それは 霧雨の幻
表通り
華やかな傘の舞踏会と
車のオーケストラが響いて