詩人:天 翔 龍 閃
僕には神様がいない。
誰も、何も、この手に与えてくれなかった。
凍えた体を包む毛布もなければ、孤独な心を抱き締めてくれる人もいなかった。
それが僕の人生の始まりだった。
だから僕は自分で神になったんだ。
そうすれば何でもできる。
それが唯一、世界が僕の思うようになる手段だ。
待ってたら何もやってこない。
誰もやってこない。
星も降ってこない。
僕は欲しいものは何でも手に入れる。
ご褒美なんていらない。
愛なんていらない。
僕は僕のやり方で、僕の成果として手に入れる。
例えばゲームをクリアするように…。
僕は神になった。