詩人:流月
いつの間にか
呼吸に色と音がついた
そんな冬の日の朝
散らかった1Rの中で
一人でいるでいると感じる
「なんてこの部屋は広いのだろうか」
寂しさに堪えるために
この小さな部屋に
無理矢理、ねじこむように
多くを詰め込んだはずなのに
ただ1つ、無くなっただけなのに
こんなにも広く
こんなにも寒く
こんなにも寂しい
一人が辛いだなんて思っていなかった
でも
独りは本当に辛かった
暖かい毛布を下さい
私が凍えてしまわぬように
暖かい毛布を下さい
全てが戻ってくるような気がするから(偽りの温もり)
呼吸の色と音が
また少し増したような
錯覚のような現実