詩人:阿修羅
壊れた、というあなたを
繋ぎとめるのは、あたし
泣かなくて、泣けないのは
きっと感情が鈍ってしまってるの、ね
しんどかったよね
張ってる糸、すこしだけ
緩めてみても良いんだよ。
あたしも一緒に、ほどいたげるから
無理に何か、しなくたって良い
ただゆっくり、あなたが動くままに
あたしが隣に居るから
怖がらなくて良いよ
二人で、歩いてこうね
ねえ、あなたは
壊れてなんか無いよ
拒絶した窓辺の上に
哀しい顔したあなたが居るだけ
優しくないよ、は嘘だよ
風が流れたら、こんなに優しく微笑うもの。