詩人:深紅の流れ雲
上手に嘘つける大人を凄いと思いつつズルいとも思ってた。時は経ち、僕は大人になっていた。別に嘘は下手なまま。それでも子供は僕を嘘つきだと言った時に気付いた。彼らはあまりに心が透明で脆すぎると。守ろうにも僕の手は彼らの心を壊してしまうだろう。だから、少しずつ彼らを強くしなくちゃいけない。優しい、嘘で。