詩人:某
見よ
風の吹かぬ大地にそそり立つ
あの傲慢なる風車を
決して回り続けることは無いのに
それでも自己主張だけは止めぬ
あのくだらない建築物を
見よ
無意味そのものを著しく表す
あの哀しき風車を
生まれるだけ生まれ
消えていく建築物を
閉ざされた大地であるならば
この結果は至極当然と相成るが
しかしこれは
建築の過程も無駄な時間の消費消耗である
どんなに煌びやかに飾った処で
回らぬ風車に意味は無いのだ
手抜きでは風化するのは目に見えているのだし
ああ其れだから
これは全く
時間の無駄である
2006/02/02 (Thu)