詩人:haru+
大好きだったあの子は
輝く未来を語った。
目をキラキラさせ
やる気に満ち溢れてたんだ。
僕はそんなあの子が
大好きで大嫌いだった。
そんなもんは夢のまた夢だろって、
心の奥で毒を吐く。
自分が小さくて嫌な人間だって事に気づかされる…
僕は彼女と違って、
何も持っていない…。
ある日、僕は言ってしまった。
『そんなもん夢だろ』
彼女は少し悲しい顔…
いや、寂しい顔をした後に
『夢じゃないよ、私の目標。』
そぉ笑った。
なぜだか僕の心が暖かくなった。
溜まった毒がスルスルとどこかに流れていくように。
そうか、目標か…。
僕は彼女の事が大好きになった。
夢ではなく目標だと言った彼女を。
あの子は今も目標に向かって頑張っているかな?
きっと頑張ってるよね。