詩人:ケイナ
好きなら好きと
嫌いなら嫌いと
そう言ってよ
言葉は伝える為に有るんでしょう
何故嘘ばかりつくの
何のために隠そうとするの
黄色の絨毯さながらに
歩道の端っこに積もったイチョウを
ふかふかと踏みながら
それでも心はごつごつしてた
貴方があんな事を言うから
信じてたのは僕の勝手かもしれないけど
それとも、何
今までのはみんな貴方の芝居だったの?
親友だと思ってたのは僕だけだったの?
黄色い石垣の上に座り込んだ
僕はもう
心のベールの下を察するのに
疲れてしまった
僕は思ったより
貴方のことを知らないのかもしれない。