詩人:sattie
薬で出した血は私の力で止まらなかった
今度は血を止める薬を飲むんだって
お医者さんは困った顔をしてた
私は「すみません」とへらへら笑った
険悪な雰囲気は嫌いなの
誰かの悪意のない行動が誰かの気分を害すなんて
そんなことがどうして起こるかって
ね
余裕がないんだよ
みんなみんな
自分のことばっかりならべて
相手が何かをしてくれることを求めて
自分じゃない誰かの非を糾弾する
自分の手柄でもないところで
立場の弱い相手に平気で
「恵まれてるって思わなきゃね」なんてことを言う
(そんなこと
言われなくたって
彼女は嫌って程分かってるのに)
そんな鈍感さ
そんな傲慢さに
疲れたの
私の体は
それをよく分かっていて
すこしずつ
すこしずつ
終えようとしている
役目を
そんな気がする晴れた昼下がり