詩人:詩奈
僕等が出会った奇跡は
偶然なのかもしれないけれど
その偶然の出会いに意味を持ったから
運命と名付けようと思う
ふと開けた夕方の窓に
家々の間から覗いた満月
この一瞬に
過去でも未来でもない現在という今に
重さを感じる
大きすぎる空
優しすぎる風
碧すぎる草に囲まれて
今まで守ってきたものは
空になり
今まで嘆いていたことは
風になり
これからつくられる自身は
草になった
星回り
僕回り
時流れ
僕流れ
残る変わらないもの
僕等はそれを
永遠と名付けようと思う
2005/04/02 (Sat)